つたない観劇感想文 ラストフラワーズ
久しぶりにお芝居を観てきました。
写真へたでごめんなさい…
大人の新感線 ラストフラワーズ
http://www.otonanoshinkansen.com/smp/index.html
劇団☆新感線と大人計画という人気劇団のコラボで、大人計画の松尾スズキさん作、新感線のいのうえひでのりさん演出、のお芝居です。
私は関西人のくせに新感線を観たことがないし、演劇にも詳しくもないもので、コラボに関しては語れないのですが
ただ、松尾スズキさんのお芝居を10年以上見てきたのですが、見終わった後単純に、あー、面白かった!って思えたのは初めてでした。
松尾さんのお芝居を観ると、笑えるけど、それ以外の衝撃や怖さや悲しみや切なさも同じくらい大きいので、あわわ…あわわ…って、頭をごちゃごちゃにしながら帰る、というのが私のいつものパターンなんです。いや、観てるときはめっちゃ笑ってるんだけど。面白いし楽しんでるけど。
スパイものという触れ込みですが、他にも
ヤクザ とか、
近隣の独裁国家 とか、
UFO とか、
不治の病とか、
大家族とか、
色んなお話が同時に進行して、笑いも衝撃も怖さも悲しみも切なさもいつものようにガンガン押し寄せてきてイッパイイッパイになったのですが、
ラストがとても美しくて、色んな感情がすっとまとまって、面白かった!が残りました。え、いいのかな?と思うくらい、きれいなラストでした。
いや、いいものを観ました。
いつものごちゃごちゃした感じとか、にっちもさっちもいかないような終わり方も好きなんですけど、こういうのもいいですね。
10年に一回くらいでいいから、またコラボしてくれないかな。
余談。私は星野源ファンでもあるのですが、源さん大活躍でした。星野源ファンは観たほうが良いです。
ケチな女がリピするきのう何食べた?レシピ
新刊が出ましたね。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: コミック
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ストーリーが面白いのはもちろん、掲載されているレシピも使いやすい(インスタントだしや、めんつゆを躊躇なく使うところが本当に助かる)、娯楽と実用を兼ねたすばらしいマンガです。
料理マンガって、ごはんを作ることで諸問題が解決することが多いと思うのですが、このマンガは特にそういうわけではないのが、いいですね。実際、料理で解決することなんて、ないよね。気分転換くらいにはなるけども。
そして、なんといっても主人公・筧さんがケチなところが、共感できます。私も、買い物をするときはあちこちのスーパーを何往復もするくらいケチです。ただ、筧さんは弁護士で、こちらは派遣OLなもので、こっちのほうがだいぶ真にせまってんだからな!と変な負けん気は持ってます。
このマンガのレシピで定番化するほどおいしかった料理を、ケチコメントとともに書き出してみます。
- 肉じゃが(コミックス2巻 #16)
味付けはめんつゆメインに砂糖としょうゆで微調整、と書いてあるだけのかなりアバウトなレシピなのですが、ちゃんと計って作ったクックパッドの人気レシピより美味しくできたので、バカバカしくなって肉じゃがはこのレシピで味見しながら作ることにしています。筧さんはにんじんを入れませんが、私は入れます。
私は関西人ですが、牛でなく豚、レシピではバラですが、私は切り落としを使います。安さのためなら関西人の魂は売り飛ばして大丈夫です。十分おいしいよ。
- ぶり大根(コミックス2巻 #10)
これも、クックパッドの人気レシピよりずっと簡単なのに、十分美味しくできる。アラを使うから安いし、言うことなしです。ブリのアラは、半額を狙うと198円くらいで買えるし、大根は100円だし。大根半分使うとして、250円くらいで3食作れます。
- ピーマンとじゃこのきんぴら(コミックス5巻 #34)
副菜ですけど。想像の倍くらいうまかったです。じゃこはあまり安くならないので、シラスを炒めてカリカリにして作ります。
- 長ネギのコンソメ煮(コミックス4巻 #29)
これも副菜。2日分作っても1日で食い尽くしてしまいます。パンに挟んで食べても美味しかった。マヨネーズとマスタードをかけて食べるのがいい。
- 豚汁(コミックス5巻 #36)
コクを出すためにめんつゆを入れるのですが、それだけで本当にうまい。具はあるものをいれます。豚肉は、レシピではバラですが、私はやはり切り落としです。豚汁は豚がメインではない(と私は思っている)から、いいんです。きっと。
- キャベツとあさりとベーコンの蒸し煮(コミックス3巻 #21)
副菜として紹介されていますが、私はメインとして扱います。あさりとベーコン両方使うのはケチ良心が咎めますが、メインだからということで気持ちのバランスを取ってます。安いあさりは小さいですが、キャベツと一緒なら気にならない。余ったらスパゲティと合わせてもうまい。
- 卵ときゅうりと春雨のサラダ(コミックス6巻 #45)
炒り卵作らないといけなかったり、若干面倒くさいですが、とにかくおいしい。きゅうりって夏以外安くならないので、大根とか、ゆでたもやしで作ったりもします。
いかがでしょうか。私は、書いていて悲しくなってきました。
でも、このマンガにも書いてあるけど、ケチって、楽しい部分もあるんです。高くておいしい料理は値段相当だけど、安くておいしい料理は、プライスレスだと思うわけです。何書いてんだかわかんないね!
最新刊からもまた何か作ってみます。定番化するものがあればいいなあ。
どうでもよさに救われる
現在放送中の某朝ドラを毎日見ているのですが、一応、とか、何と無く、とか、ぼんやりと、という感じで鑑賞しております。
録画しているけれど、見たらすぐに削除するし、削除したら内容も忘れるので、翌日、思い出しながら観る、というくらいのぼんやりさ加減です。
ネットで色々とツッコミを入れられてますが、どんな展開になっても、へえー、という感じであまり気になりません。
猫の闘病と死で大変だった時、TVなんて見てる場合じゃない、という気分でほとんど見なかったのですが、朝ドラだけは観ていました。
何だか、思い入れのなさが、ちょうどよかったのです。観ている間は何も考えないで済んで、いい息抜きになりました。
これが、前回、前々回の「あまちゃん」や、「ごちそうさん」だったら、大好きだったので、観れなかったと思います。こんな大変な時に愉しむなんて… と、罪悪感をおぼえてしまったと思うので。
思い入れのないものに救われることもあるんですね。
ある意味、忘れられないドラマになりました。
エンドをハッピーにしない
前回ブログで書いた闘病していた猫は、先日亡くなってしまいました。
病名は、
不整脈源性右室心筋症(ARVC)
という、心筋症の中でも発生確率1%という、珍しい病気です。
(参照 http://ameblo.jp/hikosan1980/entry-11531901939.html)
獣医さんの間でもあまり知られていない病気のようです。実際、うちは途中で病院を変えたのですが、1軒目の獣医さんでは、胸水がたまっているが、原因がわからない、と言われ続けていました。2軒目の獣医さんは心臓をよく診てきた方だったため、判明しました。(ちなみに、なぜ病院を変えたかというと、遠くて通院が困難だから、という人間側の都合です。その獣医さんに出会えたのは、ただ単に運が良かっただけです)
なぜ珍しいかというと、ほとんどが突然死してしまうから、診断に至らないということのようです。診断されても、大体2週間以内になくなる、とのこと。うちの猫は、私が調子が悪い、と気づいてから半月ほどで亡くなりました。
病状としては、胸水がたまるので息が荒くなり、ごはんを食べなくなる。大体一日一度病院に行き、胸水を注射で抜いてもらっていました。
うちの猫は、17年間ほぼ病院に行ったことがありませんでした。恐ろしく引っ込み思案で、玄関チャイムがなるとすぐさま隠れる、人が遊びにくるとクローゼットの奥で石化するような子でした。病院に行き出してから10日で亡くなりましたが、入院したり、連日1日2回病院に行ったりしていたので、相当なストレスを感じていただろうし、結果的にそれが死期を早めた気がしています。
病名がわからない時も、かなり危ない、元に戻ることは難しいと言われていたので、
- 無理はさせない
- 苦痛を取り除くため、できるだけのことはする
と決めていました。
猫のためというより、自分が後悔したくないがために、立てた方針だと思います。
今思うと、病院に行かないというのも一つの道だったと思っています。もちろん、最初は治ると思って行ったわけですが、難しいとわかった時点で治療をやめるのも手だったし、そうすればこころ穏やかに過ごせたかもしれない。ようは、苦しそうな猫を見続ける精神力が自分にはなかったということです。自分のエゴと、猫の望んでいることについて、とても悩みましたが、結局はエゴを取ってしまいました。
最期を看取るのはとてもつらいことでした。いわゆる、眠るような、とか、ぽっくりと、みたいな、理想的な最期とは程遠いものでした。17時間ほど苦しみ続け、最期は痙攣して、心臓が痛むからか足をバタバタさせて亡くなりました。
つらすぎて数日しかたっていないのに記憶が遠いです。でもこのまま忘れたり、記憶を美化したりするのは、最期頑張った猫に失礼なので、書いておこうと思いました。
どうしても、人は救いを求めてしまうもので、猫が亡くなったと聞いても、長生きできてよかったよね、とか、幸せだったよね、とか、よかった探しをしてしまいそうになるし、他の人からもそのような言葉をかけていただきますが、幸せな結末ではなかった、ということは書いておきたい。うちの子はものすごく性格がよくて本当にいい子だったけれど、最期にはめぐまれなかったと思う。そういうこともある。
忘れたり記憶を美化したりすることは、おそらく前向きに生きるコツなのだと思うので、明るい人間を目指す者としては取り入れるべきなのでしょうが、これに関しては、とことんネガティブでいい。しばらくは、くよくよと悔やみ続けたいと思っています。
く、くらい。このど級に暗い文章を読んでくださった方、いらっしゃったらありがとうございます。
次はもう少し気軽な文章を書きたいと思います・・・
いつも通りは突然終わる
ベッキーの爪の先ぐらいでいいから明るくなりたい
はじめまして。noguruiです。
冒頭からなんですが、わたしは暗いです。
noguruiというIDも、ちびまる子ちゃんの野口さんと、栗原類くんに似ている(雰囲気が)といわれたことがあることに由来しています。
よく、リアルでは人見知りだけど、ネットではグイグイいける、みたいな、ネット弁慶というんでしょうか、そんな人がいらっしゃるようですが、あと立ち読みしたはあちゅうさんの本にもそんなことが書いてあった気がしますが(ネットではなりたい自分を演出しろ、的な?ちゃんと読んでなくてすみません)、無理です。私は、ネットでも人見知りだし、暗いのです。
どこまでいっても自分は自分でしかないというのは、絶望。
深みのある暗さならともかく、特に意味のない暗さ。大して暗い過去もないんですが、物心ついて気付いたら暗かったんですよね。そこから脱することができず30年以上生きてきてしまいました。
そんな意味なく暗く、意味なくネガティブな人間が、ベッキーの爪の先ぐらいでいいから明るくなりたい、と願い、ささやかな自己内革命を目指すブログ。
・・・になる予定です。