カレーの裏切り ちくわの感動
皆さん、カレーはお好きでしょうか。
私は正直、嫌いではない、くらいの感じです。
なぜなら、カレーは裏切るからです。
カレーって、日本人にとって特別なもののようではないですか。多分、おにぎりとみそ汁の次くらいに、特別なのではないでしょうか。(個人の意見です)
カレー嫌いではないレベルの私ですが、カレーという言葉を聞くだけで、じゅわっとよだれが出そうになります。ステーキ、とか、とんかつ、とか、ちくわ、とか聞いたときより唾液の量は多いです。
幼いころからの刷り込みなのか、情報誌やテレビの洗脳なのかよくわからないけれど、カレー=めちゃくちゃおいしいもの、という図式がしみついているようなのです。
そして、匂い。カレーの匂いってなぜあんなにおいしそうなんでしょうか。某チェーン店の前を通るたびにくらくらします。
で、言葉、匂い、で期待値を上げて上げて上げて、
実際食べたら、それほどでもない、といつも思ってしまうのです。
何だか、言葉と匂いだけで、自分の頭の中で夢のような食べ物ができてしまっていて、現実がおいつかないんです。妄想に勝ってくれないのです。
おいしいカレーを食べていないからなのか、と評判のお店にも行ってみたのですが、やはりそうでもない……ていうか辛い、という感想でした。デザートのヨーグルトが一番おいしかったです。
評判のお店のカレー。おしゃれ。写真が下手すぎてわかりにくいけど、実際はもっとおいしそうです
で、ちくわです。ちくわって、高級な食べ物ではないですよね。
『Woman』というドラマで、あまり裕福でない家庭の定番料理がちくわチャーハンだっていうエピソードがありましたが、お肉入れられないからちくわなんだな、っていう感じではないですか。言ってみれば、ちょっと貧乏くさいイメージがあります。私の中では、期待値が低い。
で、いつも食べるたびに感動するんです。こんなにおいしかったっけ…!と。まあ、毎回味忘れてんのか、バカなのか、という話なのですが。なぜかいつも期待以上においしいです。
ようは期待しすぎるとろくなことはないということで、何を食べるにしても、「どうせおいしくないんでしょ」と、通販番組の「お高いんでしょ」みたいなしらじらしさで期待値を下げてから食べると、自分の作った今いちな料理でも「まあそこそこ」ぐらいに感じることができるのかも、と今思いついたことをつらつらと書いてみた次第です。
うまいこと自分をだまくらかして、人生を充実させたいものです。