悪口を(表面的に)言わない技術
女性ばかりの職場で働いています。
という話をすると、「女の戦い」「ドロドロ」「格付け」などのキーワードをだして、大変だね、と言われるのですが、幸いなことに、結構仲がよく、穏やかなものです。
同じ部屋には私を合わせて3人しかいませんし、お2人は10歳以上年上の社員さん(私は派遣)で、上下関係がはっきりしているのもあると思いますが、いわゆるマウントの取り合いなども皆無です(私が鈍すぎて気づいていない可能性もなくはない)。
ありがたいことに、けっこう楽しく仕事させてもらっています。
女性が集まれば、悪口大会になるのは世の常といったところだと思いますが、先輩方は悪口らしい悪口をほとんど言いません。
といっても、会社には変な人も困った人もいますし、むかつくこともあるのでしょうが、悪口に聞こえないように気を遣っているようです。
人の悪口や愚痴を聞くのっていい気しませんよね。いや、悪口大好き、っていう人もまあ一定数いるのでしょうし、よほど話術の達者な人だったら面白く聴けるかもしれませんが(上沼恵美子とか)、普通は嫌でしょう(と信じたい)。
でもむかつく気持ちを口に出さないのもストレスがたまる。
悪口をうまくうわさ話にコーティングして飲み込みやすくして、こっそりとストレスを吐き出すことって、必要な技術なんじゃないかっていう気がします。
先輩方と仕事していて私が学んだ、悪口をうわさ話に見せる技術を、備忘録として書き出してみます。
- じぶんの感情を口にしない
むかつく、とか嫌い、とか口に出してしまうと醜悪に聞こえるので、自分の感情は言わず、こんなことがあったんだ、というように出来事を話す。
- ジャッジしない
いい・悪い、正しい・間違っている、というジャッジをしない。私が良くて向こうが悪い、ということにせず、「考え方が違う」という言い方をする。
- 「面白い」ということにする
考え方が違うことは面白い、ということにする。「あの人って面白いんだよ」というのが、話の導入であることが多いです。
「面白いよね」って、京都の人っぽく言えば「けったいなお人どすなあ」、みたいな感じだと思うのですが、皮肉っぽくない言い方をすると、悪口に聞こえません。
- 個人のせいにしない
「考え方が違う」原因を、その人個人ではなく、外因だということにする。「土地柄の違い」とか(「東京の人はこうなんだね」)、他社の人なら「社風の違い」とか。
- 身近な人の話はしない
同じ部屋で3人で働いていますが、1人がいないときに、いない人の話はしません。1人がトイレにたつとその人の悪口が始まる、という職場がありますが、そうなっちゃうと最悪だと思う。
身近な人に身近な人のことを言うと、いかに聞こえないように話したとしても、絶対に伝わると思います。
同じ部屋の人の話をしたいときは、会社に関係のない友達に話します。
なんか、同じ部署に嫌な人がいる方には、参考にならない話になってしまいました。
私は職場にめぐまれているなあ…